「はじめに」
理想社会の実現を希っていた故山岸巳代蔵氏がその考えを鶏社会にあてはめて組み立てたのがヤマギシ養鶏の始まりです。 そこに多くの人が集い、共に研鑚していく中で進歩発展して今日に至っています。 その養鶏に託されたものを探りつつ、全国各地及び海外においても本物の卵を世に贈るべくヤマギシズム社会養鶏部として卵の生産を続けています。
「ヤマギシの高級有精卵」
採卵養鶏には大きく分けて二つの種類があります。 一つは食べるための卵を産ませる食卵養鶏と、もう一つはヒナを孵すための卵(種卵)を産ませる種卵養鶏です。 更に食卵養鶏の飼い方にはケージ飼い(ケージに1~3羽位入れてそれを多段重ねて飼う)と平飼い(自然に近い平地で飼う)とがあります。 ヤマギシの高級有精卵は種卵養鶏方式から生み出された食卵養鶏で平飼いです。 50年以上前に、ヤマギシの種卵は驚くほどの育成率の良さ、品質の良さで一世を風靡しました。 そして30数年前からはこの生命力の強い、ヤマギシの「種卵」を食用にしたいという人が相次ぎました。 こうした声に応えて雄を配した種卵用の飼い方で高品質な卵が食卵として世に供給されるようになりました。 これが「ヤマギシの高級有精卵」の始まりです。
「なにより健康に育つ」
私達ヤマギシの卵づくりは鶏を健康そのものに育成することから始まります。 日光のよく入る天窓、新鮮な空気の流れ込む金網ばりの開放型鶏舎、思い切り走り回り、砂あびの自由に出来る広い平飼い鶏舎、密度を薄くした飼い方、ヒナのときから、強じんな足腰と内臓がつくられる独特な育成法、ヤマギシズム循環農法から生まれる自然エネルギーに満ちた活力ある青草をたっぷりヒナのときから食べて育つことなど、ヤマギシならではの条件や環境のもとで、持てる能力を最大限に発揮した健康な体をもつ鶏に育ってゆくのです。 こうして育った鶏から生まれるのが「ヤマギシの高級有精卵」なのです。
「青草のもつ生命力が卵に生きる力を加える」
堆肥のたっぷり入った畑で、太陽のエネルギーをいっぱいに受けて育つ青草は生命力に満ち溢れています。 この青草を食べて育った鶏は実に健康で活き活きとしていることからも推測出来る様に、青草をやった卵とやらない卵では大きな異いがあると考え、卵に生きる力を加えるために青草を与えています。 青草の中に含まれる自然のビタミンやミネラルやホルモン等の微量要素のほか、未だ解明に至らない未知の要素も含めて鶏の体に蓄えられたものが卵へと移行します。 卵の中身はこれら未知の要素も含めた栄養の宝庫ともいえ、完全な一羽のヒナとなって育つだけの栄養分を備えています。
